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Solvent for 「枠の外に出る」

図1: Solvent for 「枠の外に出る」の例

既存の考えに囚われず考えることを「ゼロベースで考える」「箱の外で考える (think out-of-the-box)」「枠の外に出る」などと呼びます。Solvent のようなフレームワークは文字通り思考の「枠」ではありますが、考えを枠の中にとどめる必要はありません。むしろ、枠の中を考え尽くしてこそ、枠の外に考えを広げる余裕が生まれることもあります。

図1は Solvent for ファシリテーションで示したホワイトボードの「枠の外」を考えてみた例です。お客様の目的と手段をつなげたストーリーを一回作った後、マスの外に出るように問いを拡張していきます。例えば

  • 「支店長に経営者感覚を持ってもらいたい」、その真の目的は何か?
  • その目的に照らすと、どんな業務目標があり得るか?
  • その目標から現状を評価する場合、何を新しく調べる必要があるか?
  • 原因の原因をあらためて考えてみると、根底にはどんな原因があり得るか?
  • ここまでの分析をいったん忘れ、直感で課題を設定してみると?問題を無視する・先送りするなど、問題をまるで解決しない課題設定をしたらどうなるか?

など、枠の外に補助線を引きながら思考を広げていくようなアプローチが考えられます。

実際、ブレークスルー思考など新しいアイディアの創出を目的とした思考法では、目的の目的の……目的を考えてみるといったやり方で新しい目標や課題の設定を発想します。

また誰かに自分の発想を否定してもらうためには、まず自分の発想を可視化して説明できなければなりません。わたし自身も、4マスで整理した顧客ヒアリングの成果をパートナーに説明することで新しい視点をもらえたり、自分で気づくことがあります。