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Solvent for 実行計画

図1: 未来を先取りした問題解決としての計画手法(WOOP)

目標達成は動機づけのアートです。まさに未来に望む結果を描き、そのために何をすればよいかを考えるわけです。

ただ単純に(1)未来に望む結果を描き、(2)そのために何をすればよいかを考える、よりも効果が高い方法があります。(1)と(2)の間に「目標に到達したらどんな良いことがあるか」「目標に向かう過程で起こり得る障害は何か」という対照的なメンタルシミュレーションを挟み込むのです。

  • Wish / 願い: 到達点を思い描く(テストでよい成績を取る)
  • Outcome / 成果: 達成したことで起きるよい結果を想像する(小遣いが増えるかもしれない)
  • Obstacle / 障害: 起こり得る障害を考える(問題が難しいかもしれない)
  • Plan / 計画: それを克服する戦略を考える(わからないことがあれば放課後先生に尋ねる)
ローレンス・スタインバーグ『15歳はなぜ言うことを聞かないのか?』 (日経BP、2015年)ほか
MCII(実行意図を伴う精神的対照)プログラムのステップ (WOOP) – *ListFreak

このシミュレーション(精神的対照、メンタル・コントラスティング)の効果は中学生を対象にした実験[1]で見出され、現在対象を広げて追試やメタ分析が行われています。

WOOP を Solvent の4マスに当てはめてみます。下の行は通常「現在」ですが、ここでは未来における「現在」、特に「なってほしくない未来としての現在」を思い描くわけです。いってみれば「未来に先回りして4マスを埋める」のです。

[1] Duckworth, Angela Lee, et al. “From fantasy to action mental contrasting with implementation intentions (MCII) improves academic performance in children.” Social Psychological and Personality Science 4.6 (2013): 745-753.